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Micropower Collection (MPC)
超小集電
超小集電(MPC)とは

超小集電(MPC)とは、あらゆる自然物を媒体として、集電材(電極)を介して、微小な電気を収集する技術を指します。超小集電は、天候や時間帯に左右されずに継続的に電力が得られることから、災害時や送電網から切り離された無電環境における生活照明やセンシング、情報通信など社会や暮らしを支援するエナジーハーベストの新領域技術として、様々な分野での産業化や世界的規模での市場開拓が期待されています。
ENERGY FOR FUTURE LIFE
未来生活とエネルギー

近代の工業主義以前の世界は、無電環境下での暮らしや家電品の無い日常が普通のことでした。発達した現代社会は、私達に利便性が高く豊かな生活を提供した一方で、環境問題をはじめとした様々な社会問題を生み出しつつあります。私達にとって本来の自然で豊かな暮らしとは一体どのようなものを指すのでしょうか?自然から得られる僅かな電力を上手に利用して、暮らしを取り巻く電気エネルギーとの新しい関係を創出したいと考えています。
DEGENERATING to REGENERATING
自然共生型の未来生活を目指す

背景にある大きな目標とは、自然との共生であり、人間中心のデザインやテクノロジーの開発であります。私たちは20世紀以来、リニアパターンとも呼べる資源やエネルギーの一方通行的な利用を推進してきました。今日の環境問題にも象徴されるようにより先進的な循環型社会のあり方を問い直す時期に入っていると言えるかもしれません。超小集電技術は、今までの産業開発とは異なる環境共生型のアプローチで、人々の豊かな暮らしや社会を支える一つの基盤として、提案ができればと考えております。
私たちはソーラーや風力、水力などに加えて、独自に開発した超小集電技術によりセンシングや通信を可能にしています。これらの技術をさらに拡張した電力の調達をテーマに様々な環境や状況に対応できる超小電力の活用対象を探り、その有効活用を推進します。